
クリスマスの願い事
(大人用)
3.465円(税込み)
絵本の大きさ
(幅:17.5 高さ:21.1)
サンタクロースが主人公の特別な願いを聞き入れ北極へとご招待。楽しい出来事が待っています。
恭子ちゃん の
クリスマスのねがいごと
あなたにおくる おはなしのほん
ますやま あつし作
CABジャパン編集
ヴァレリー・ウェブ画

深田 恭子 さま
メ リークリスマス!
これは あなたのために
特別に作られた本です。
あこがれの恭子様いつまでも
いつまでも素敵な貴方でいて下さい。
2006 年
8 月
1 日
坂本 竜馬 より

18歳の「 恭子ちゃん 」はため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気に包まれています。
でも恭子ちゃんの目下の悩みは、亜矢ちゃん と、
貴ちゃん と、吾郎くんへのクリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを
眺めながら、恭子ちゃんは18回目の
ため息をつきました。

枕元に置かれていました。
でも恭子ちゃんは、もう自分でプレゼントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30 分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、恭子ちゃん の
頭はオーバーヒート気味!そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは

一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、「 千葉県浦安市 」の
恭子ちゃんの住所もありません。
ただ、『 深田 恭子 様』という文字があるだけです。
封を切った 恭子ちゃん は驚きました。
そこには、 こんな文章があったのです。
深田 恭子 様
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな
サンタクロース??
恭子ちゃん の頭はいっきに真っ白になりました。

クリスマスプレゼントの 準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
恭子ちゃん はどんなプレゼントをお望みかな?
サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしい クッキーじゃよ。

恭子ちゃん はやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。
プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴がついたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な 「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。

サンタクロースなんて架空の人物で、
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・
サンタクロースなんているもんか、
と思っておるじゃろう。
サンタクロース
を見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのソリを
一般公開しておる。

どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
恭子ちゃん の脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして町角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。
わしはみんなの視線を浴びながらソリに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっといいもんじゃよ。

もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうか、これは旅行会社のパンフレットなんだ!?
『冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!』
こんなキャッチコピーがうかびました。
みんながわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?

「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。
この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!? と 恭子ちゃん は考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、恭子ちゃんは高いところはちょっと苦手です。

エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから
大変じゃ。なんとか家に入りプレゼントを
置いたら、すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、子供たちの名前でいっぱいじゃ。
こんどは警備会社のパンフレットかな? と
恭子ちゃん は思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ
サンタクロースがかわいそうです。

クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、一年を過ごしておるからな。わしは妻に子供たちの様子を話してやる。あの子は今年もいい子にしておったよ、というと、妻もとても嬉しそうじゃ。 そうそう、わしは恭子ちゃん の、子供のときの寝顔を見たこともあるんじゃよ。
結婚案内のパンフレットだったのか、
と 恭子ちゃん は思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!

たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。
家では一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。
こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
と恭子ちゃん は考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。

おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、特別にプレゼントをあげることにしよう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。

きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは、
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、恭子ちゃん や
亜矢ちゃん と、 貴ちゃん と、 吾郎くん への
プレゼントにも入っておるとも。

わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
恭子ちゃん 、おまえさんへのプレゼントは、
坂本 竜馬 にあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。

わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
岐阜県高山市 にもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。
恭子ちゃん は、
いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・
メリークリスマス!
恭子ちゃん は、
亜矢ちゃん と、 貴ちゃん と、 吾郎くん への
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・






